2014年12月23日

『ゴーン・ガール』は超速コメディでした

数度に渡り機を逃してきた『ゴーン・ガール』、期待に違わずフィンチャーでした。
なにせ相変わらず超速い。編集もストーリーテリングも、澱みなく高速。テンション高まったら「ハイ、次」と目まぐるしく物語を回すこの情報量の多さとテンションの高さ、尺は長いが全然退屈しない疾走感にクラクラ来る。だからフィンチャー好き。
感想としては『ファイトクラブ』に何だか似ていて、ということはとても好みということだ。因みに『ファイトクラブ』はオールタイムで多分10指に入る映画。
まあサスペンスとかミステリーなのだけど、所謂「衝撃の展開!!」みたいなのは俺は苦手なのだ。そういう物語は、結構な確率で「で?」となってしまう。いやビックリはしたよ、したけど、それで?という作った人に申し訳ない感じの感想を持ってしまうのだ。だからその申し訳なさも相まって、トリック系のサスペンスに、苦手意識があるのだ。
その点、『ゴーン・ガール』の事件の真相は正直そこまで「衝撃的」ではない。観る人観れば、中盤までには予想付く。が、そこからも二転三転する上、前述の通りの速い展開だから、それで退屈している暇はないし、何よりこの映画のクライマックスは、真相の後にこそある。まあ身近にもこれから観る、ていうのが居そうだからネタバレは避けるが。

狂気なんて、日常に有り余るほど溢れかえっているのだ。溢れかえっている故、我々はそれに気付かないフリをして、退屈している。

あと、サスペンスと言ったけど、俺としては『ゴーン・ガール』はコメディ。だって声上げて笑えるもの。ヒロインのイルっぷりと、それに翻弄されるキャラクターの姿は、滑稽という他ない。言うなれば、道化と道化の追いかけっこがこの映画。しかも、道化が道化であることを自覚しているんだ。イカれた現代の夫婦で翻案した、狂気の『トムとジェリー』だ。
『ファイトクラブ』もコメディ成分強かったし、それで凄く好きで。だから、もしかするとそれ以上に「狂気で笑える」、非常に好みの映画でした
。今年最高の、を決めるのはこれからだけど、多分コメディ映画ではベスト。






posted by 淺越岳人 at 00:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック